◆自分の匂いが気になる…
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昨年テレビで放映され、その影響かちょくちょくお問いわせ頂きました。
【自臭症】について今日は書きたいと思います。
自臭症(じしゅうしょう)とは、周りから臭いと思われていると思い込む。自己臭症(じこしゅうしょう)または自己臭恐怖症(じこしゅうきょうふしょう)とも呼ばれる。嗅覚に幻覚が出る幻嗅の一種である。精神医学における診断名ではない。
『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版には、診断基準ではないが対人恐怖症の特徴が記され、外見、臭い、表情、しぐさなどが他人を不快にするのではという恐怖であり、社会恐怖と似ているとしている[1]。
原因
病前性格として、几帳面、潔癖などが挙げられる。周囲の人に口臭や体臭などを指摘されることで、本来であれば取るに足らない行動も自身からの臭いによるものであると思い込んでしまうために発症する。
また、完璧、完全志向が強い人ほどこの症状に陥り易い。本来、体臭、口臭は少なからず誰にでもあるものだが、自臭症の人はこれを誇大解釈してしまい、少しの臭いも許せなくなる。
また心の病として、本症状は身体醜形障害やうつ病を併発することもある。つまりは、これらを包括的に強迫性障害の1類型と捉える事ができる。実際の臭いよりもまして心理的要素、苦悩が強いのが本症の特徴である。
症状
実際には発せられていない自身からの口臭や体臭によって周囲に嫌がられているのではないかという妄想を生じる。
うつ病を合併することもある。
他人の動作(咳、鼻すすり、鼻に手をあてられる等)に過剰反応するのも特徴的である。その点で対人恐怖症とも深いつながりがある。
他人の動作に対する恐怖から、生活の質が著しく低下し、重度になると社会生活から逃避行動を起こす。これは醜形恐怖症や強迫神経症と共通するところである。
特徴的なのは、人が密集する場所、エレベーター、教室、バス・飛行機・電車等の車内、あるいは人との会話など、臭いをかぎとられる状況に過大な恐怖を抱く。
私はそのテレビを見ていないので詳細はわからないのですが、聞くところによると、テレビでは過去にたまたまその日、「匂うよ」と言われたのか、「臭い!」と言われた経験からか、その日を境に自分の口臭や体臭が気になるようになり、それがどんどんエスカレートしていって、
・自分の匂いがいつも気になって仕方がない…
・人と話していると自分の匂いが気になり話が集中できない…
・また臭ったらどうしようといつも不安になる
などとなってしまったそうです。
彼や家族に相談しても
「気のせい。匂わないよ」と言われるけれど、自分は気になって、気になって…
そうすると人と会うのが億劫になり…嫌になり…
人を避けるようになり…
と完全に負のループに陥り、対人恐怖にもなってしまったそうです。
頂いたご相談でも、実際にそういうたまたまある日臭ってしまって
①何気なく言われた一言から自分の匂いに過敏になってしまったケース
もありました。
が、そうでないケースもありました。
ウィキペディアにも書かれているように
完璧、完全志向が強い人ほどこの症状に陥り易い。本来、体臭、口臭は少なからず誰にでもあるものだが、自臭症の人はこれを誇大解釈してしまい、少しの臭いも許せなくなる。
これといって誰かに何かを言われたことはないけれど、
②完璧・完全志向で匂いに過敏になってしまったケースも過去にいらっしゃいました。
そしてもう一つ
③自責志向の影響で匂いに過敏になってしまったケースも過去にいらっしゃいました。
「自分はダメ人間だから…」
「自分は何もできないから…」といつもご自分をせめ、
完璧でない自分を責める理由にされてたケースもありました。
ちなみになのですが、うちに来たクライアントさんは実際に匂いが気になる人は一人もいませんでした。
無臭…というか、私は全然気にならなかったし、香水とかの匂いも程よくし、むしろいい香りがするくらいでした。
だから、本当に自分がでっち上げた世界に不安を感じているんですね。
実際に臭うのなら物理的に改善できるところは改善したらいいとは思うのですが、事実は臭っていない。気にするほど臭ってないのです。
事実と思いに差があるときは、改善できます!
自分がでっち上げた世界 =「自分は臭うのではないか?大丈夫か?」って
自分が創った恐怖の世界を変えればいいのですから…
(相手に造らされた…と思うかも…だけど…。)
①〜③どれも同じ方法で改善できるのですが、
①の場合は特に、間違った思い込みを自分がしていることに気づき、
「その日はたまたまたで、いつもではない」ということを理解することが大切です。
②の場合は特に、臭っても何も問題がないこと、
臭ってしまって仕方がないことを自分に許可をすることが大切です。
(誰でも臭うし、前の日の食事で左右されるので、仕方がないんです。)
③の場合は特に、自分が自分を責めていることに気づき、それを辞めることが大切です。
そして、①〜③のどの場合でも共通するのが、例えとっても臭ったとしても、それがあなたが嫌われる原因にもならないし、そんなことで嫌う相手ならこっちから距離を置くくらいの自分に自信を持って欲しいと思います。
こんなことくらいで、人は人を嫌いになったりしませんよ。