◆言いたいことが言えないのは…
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ソフトバンクのCM。
ご覧になった方もいるかと思いますが、
「家族って」「 ありがたいけど迷惑ねぇ」
って
「ほんとに、全くだ!」って思いませんか(笑)
*
ご相談を頂く内容で、
「言いたいことが言えない」
「自分が何を考え、どう感じているのかがわからない」
「主体的になれない…」
そんなお話を伺うことがあります。
こんな方達のお話を伺っていると…
幼少期の頃、
「父親の機嫌を損ねまいと一家が総出で父親に合わせる、
父親の気分ばかりを考える、
優先する…ってことがよくあった」
ということを伺うことがよくあります。
・騒ぐと父親が機嫌が悪くなるから、いつもグッと我慢してた
・本当は外食へ行きたかったけど、父親が外食先で待たされると機嫌が悪くなるので、「行きたい!」なんて言えなかった
・私がわがままを言うと両親が揉めるから、なるべく両親の意見に合わせていた
・両親が喧嘩すると、母親の愚痴を聞かされ、父親の機嫌をとるのが私の役目だった
・母親がいつも父親の機嫌ばかり取り、父親の都合で家が回ってた などなど
伺うことがあります。
※父親でなくても、母親や祖父母の場合もあります…
*
家族はバランスでできているそうで、常に均等を保とうと力が働くそうです。
子供にとっては特に、家族がバラバラになったら大変ですしね!
お父さんの機嫌が傾いたら(悪くなったら…)、周りの人が機嫌をとるようにし、家族のバランスが均等に戻るようします。
または、両親の仲が悪かった場合、
・その均等を取ろうとし子供が過剰にいい子になったり
・両親を仲良くさせるために子供が不登校や引きこもりになったり、暴力的になったりする(悪役になる)ことがあります。
ソフトバンクのCMじゃないですが、ホント!
【家族って ありがたいけど迷惑ねぇ】
って思いませんか?(笑)
家族がバランスをとることは仕方ないとして(そういうシステムらしいので…)、このバランスをとる役目をしている存在がその中の一番小さい、弱い存在…というのはとても残念なことですよね。
そんな幼少期を過ごしていると、
・自分の気持ちより人の気持ちを優先する
・自分のしたいことがわからなくなる
(したいことがわかってもできないと辛いので、したいことをそもそも感じないようになる)
・人の機嫌(反応)ばかりが気になる
・自己主張ができない
・自分よりも人が大事になるので、人の意見や行動に合わせるばかりになる
・常に「ちゃんとしないと!」ときになる など
自分より相手!
となることから、
「言いたいことが言えない」
「自分が何を考え、どう感じているのかがわからない」
「主体的になれない…」
などといったことになるケースがあるんですね。
「え?もう大人なんだし、言えばいいんじゃない?」
と思う方もいるかもしれませんが、そこには
「私が勝手なことをしたら、父親が怒る><」
といった、【恐い】という気持ちなどが一緒にリンクしているので、頭で「自由にしていいんだ!」と思っていてもその瞬間になると、過去のその当時の場面にビューン!って舞い戻ってしまい、言えなかったり、わからなくなってしまうんですね。
見た目が大人でも、中身が幼少期の頃の自分に戻ってしまうんです。
そうして、
『あーまた言えなかった』
『あーまた合わせちゃった』
『私、どうしたいんだろう?』となってしまうんですね。
そこにリンクしてある感情を癒してあげないとなかなか思うようにはできません。
「恐いことが起こる!」と感じているのに、「やる!」って結構大変です。
そこでうまくいけば思うこみもがらっと変わるかもしれませんが、そこでうまくいかないと(大抵、そうなるのですが…)、
「あーやっぱりひどい目にあった…言うのをやっぱりよそう」となり、どんどん言えない、言わない状況を自ら作っていくことになります。(これを強化行動といいます。)
言いたいことを言える人からすれば「言いたいことを言えばいいじゃん」「自分で言わないだけじゃん」と思うかもしれませんが、本当に言えないんですね。
言いたい気持ちは山のようにあるけど、いざその場面になったら…特にとっさの場面になったら言えないんです。
それは意識の部分の話ではなく、無意識での話になり、反射の反応で言えないのです。
なので、言えない方は言えないことをまず責めることだけでもやめましょう。
「反射、言えないだけ…」と言えなかったことを悔やむ必要はありません。
それよりも、そこに関連する自分の気持ちを癒してあげると言えるようになるかと思います。